ビルドアップ法を用いた株主資本コストの計算方法
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CAPMは公開市場で株主資本コストを算出する際の標準的なモデルですが、ベータや市場リターンなどのデータに大きく依存しています。これらは非公開企業では必ずしも利用できません。
そこで登場するのがビルドアップ法です。従来の入力データが不足または信頼できない場合に、必要リターンを推定するための実用的かつ加算法的なアプローチです。
ビルドアップ法は、さまざまな投資リスクを反映するために、ベースレート(通常は無リスク利子率や長期国債利回り)にリスクプレミアムを積み重ねていきます。
一般的な式
Cost of Equity=Rf+Equity Risk Premium+Size Premium+Industry Risk Premium+Company-Specific Premium
式の構成要素
- リスクフリーレート (Rf):リスクのない投資の基準リターン(例:10年物米国債利回り);
- 株式リスクプレミアム:無リスク資産に対する株式投資の追加報酬;
- サイズプレミアム:小規模企業への投資に対して投資家が要求する追加リターン(一般的にリスクが高い);
- 業界リスクプレミアム:特定セクターの変動性や景気循環性を調整;
- 企業固有プレミアム:経営陣の質、顧客集中度、ガバナンスなど非体系的リスクへの個別調整。
利用シーン
- ベータや取引データがない非公開企業の評価;
- 類似企業比較が信頼できない、または一貫性がない場合;
- アーリーステージのスタートアップ評価や流動性が低い状況。
ビルドアップ法は、データが不足している場面でそのギャップを埋める手法です。CAPMほど理論的に洗練されてはいませんが、実用的で柔軟性が高く、プライベート・エクイティ、評価会社、財務コンサルティングで広く利用されています。
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